米企業倫理推進シンクタンクのエシスフィア・インスティテュートは2月26日、2019年度版「世界で最も倫理的な企業(World’s Most Ethical Companies)」を発表した。今年度の選出企業は21ヶ国128社。そのうち16社は今回が初選出。
エシスフィア・インスティテュートは、2007年より毎年「世界で最も倫理的な企業」リストを発表している。同賞は、自主応募のため、応募しなけば選出対象とならない。企業の選出では、同社の独自評価手法であるEthics Quotient(倫理指数)フレームワークが用いられている。この指数では、企業倫理・コンプライアンス・プログラム(35%)、コーポレートシチズンシップと責任(20%)、倫理文化(20%)、ガバナンス(15%)、リーダーシップ・イノベーション・評判(10%)で構成。従業員、投資家、顧客、その他あらゆるステークホルダーへの影響を包括的に理解しているかどうかが評価される。
エシスフィア・インスティテュートは、S&P500と、「世界で最も倫理的な企業」に選出された上場企業の過去5年のパフォーマンスを比較。選出企業の株価はS&P500より高く、過去3年間のプレミアムは10.5%とした。
選出企業の国別数は、米国が97社と圧倒的に多数。フランス、カナダ、スウェーデンが3社、英国、アイルランド、インド、ブラジルが2社。米国選出企業は、3M、アフラック、デル、コルゲート・パーモリーブ、イーライリリー、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ヒルトン、インテル、IBM、ケロッグ、キンバリークラーク、リンクトイン、マンパワーグループ、マース、マスターカード、マイクロソフト、ペプシコ、プルデンシャル、セールスフォース、VISA、キヤノン米国法人など。フランスではロレアル、シュナイダーエレクトリック、スウェーデンのH&M、ボルボなどが選出された。日本は花王とソニー。その他アジア地域では、香港のウィリアム・E・コナー・アンド・アソシエイツの3社。インドの2社は、タタ・スチールとウィプロ。
【参照ページ】The 2019 World’s Most Ethical Companies® Honoree List
【選出企業】World’s Most Ethical Companies
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら