欧州委員会は7月23日、危機に瀕している東バルト海のタラの資源量を保護するため、2019年12月31日までバルト海でのタラ商業漁業を禁止すると発表した。即日施行された。対象は全漁船が対象。すでに複数のEU加盟国では同様の措置を採っていたが、EU全加盟国での禁漁を決定した。
欧州委員会は、加盟国と協議し、来年からの施策についても検討していく。資源量減少については、他にも塩分濃度減少、海水温度上昇、酸素不足、寄生虫感染症の影響を指摘する科学者もおり、それらも合わせて検討していく見込み。
EUでは、資源量の減少に伴い、漁獲量上限を2014年の65,934tから2019年には24,112tへと徐々に下げてきた。しかしそれでも、漁船の水揚量は割当量の40%から60%に留まっており、深刻な資源量減少が懸念されている。EUでは、リトアニア、ポーランド等を中心にタラ漁漁船が約7,000隻ある。
[2019.7.27訂正]
対象地域が誤っていたため訂正した。
【参照ページ】Commission approves emergency measures to protect eastern Baltic cod
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