欧州委員会は1月13日、12月に策定した「欧州グリーンディール政策」で構想を発表していた「欧州グリーンディール投資計画」と「Just Transition Mechanism」の詳細内容を発表した。両者は、欧州グリーンディール政策の実現に向けた政策投資の役割を果たす。
【参考】【戦略】EU欧州委が定めた「欧州グリーンディール政策」の内容。〜9つの政策骨子を詳細解説〜(2019年12月12日)
まず、欧州グリーンディール投資計画(EGDIP)は、今後10年間の政策投資として1兆ユーロ(約120兆円)を用意。予算は、EU予算と関連機関の予算から捻出する。この投資を呼び水に、民間投資家や他の公共資金からの投資を拡大することを狙う。これにより、各政府機関や推進機関が、グリーンディール政策で示すプロジェクトを特定、構想、実行していくことを支援する。EGDIPは、「持続可能な欧州投資計画(SEIP)」の別称も持つ。
Just Transition Mechanismは、気候変動緩和を進めるためのビジネス転換を支援することに特化し、2021年から2027円までで1,000億ユーロ(約12兆円)を用意。2030年まででは1,430億ユーロに達する計画。同予算は、影響を受ける業種の雇用転換支援、再生可能エネルギー投資、不動産の省エネ化、地域熱ネットワーク、省エネ交通等に投じられる。原子力発電は対象とはしない。
【参照ページ】The European Green Deal Investment Plan and Just Transition Mechanism explained
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら