金融世界大手HSBCのシンガポール法人は3月16日、中小企業向けのグリーンローンを発表した。既存の環境認証を取得するプロジェクトのみを融資対象に設定した。グリーンローン原則(GLP)にも準拠した。
今回のローンは、「HSBC SME Green Loan」。応募や審査の煩雑さを避けるため、企業が個別に設定するグリーンファイナンス・フレームワークではなく、わかりやすく環境認証を取得している案件を対象とする形式とした。
適格とされる認証は、Singapore Environment Councilが発行するグリーンラベルスキーム及びエコ認証スキーム、シンガポール建築建設庁が発行する「Green & Gracious Award」取得もしくはグリーンマークスキームでプラチナまたはゴールドプラス、シンガポール・グリーンビルディング協会が発行する「Product and Services」認証、再生可能エネルギー認証の「Green-e」。今後、新たに策定される認証についても都度検討する。
適格案件に対しては、35万米以上のタームローンを、米ドル建てもしくはシンガポールドル建てで受けられる。審査は通常の融資審査と同じ。
シンガポールでは、総企業数22万のうち99%を中小企業が占める。名目付加価値でも49%が中小企業によるもの。HSBCは、シンガポールをグリーンにしてくためには、中小企業も重要と考え、今回のローン制度を開発した。
【参照ページ】HSBC launches Singapore's first Green Loan for SMEs
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