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【国際】WHO等、新型コロナワクチン開発等資金募集で8700億円獲得。EUが主導、日本も協力

 欧州委員会は5月4日、新型コロナウイルスのワクチン、検査薬、治療薬の開発のために世界保健機関(WHO)等が緊急での資金拠出を募ったことに対し、日本等の国と協働した上での募金活動を展開。74億ユーロ(約8,700億円)の資金が集まったと発表した。

 今回の資金募集は、4月24日に、WHO、dvcmn、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)、国際製薬団体連合会(IFPMA)、国際ジェネリック医薬品・バイオシミラー協会(IGBA)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、NGOのUnitaid、GAVIアライアンス、dvcmn、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)、ウェルカム・トラストの10機関が呼びかけたことに応じたもの。欧州委員会は4月15日に先駆けて、オンラインでの募金スキームをWHO等に提案していた。

 資金募集では、EU、英国、フランス、ドイツ、イタリア(G7議長国)、スペイン、ノルウェー、カナダ、サウジアラビア(G20議長国)、日本がパートナー国として参画。また資金募集を呼びかけた中核団体に加え、世界銀行、世界経済フォーラム(WEF)、スイスNGOのFINDもパートナー機関として加わった。目標募集金額は75億ユーロと設定、5月4日から募金受付をインターネット上で開始した。その結果、即日で74億ユーロが集まった。

 募集の内訳は、欧州委員会が14億ユーロを拠出。その他の資金拠出額は、各国毎の発表があり、その中には政府、企業、団体、個人からの募集がまとめられた数値となっている。フランス15億ユーロ、日本7.6億ユーロ、カナダ5.5億ユーロ、ドイツ5.3億ユーロ、サウジアラビア4.6億ユーロ、英国4.4億ユーロ、オーストラリア2.1億ユーロ、オランダ1.9億ユーロ、ノルウェー1.9億ユーロ、スペイン1.3億ユーロ、イタリア7,150万ユーロ、中国4,570万ユーロ、韓国4,570万ユーロ、フィンランド3,660万ユーロ、オーストリア3,100万ユーロ、スウェーデン3,000万ユーロ等。WHOが中国寄りと反発している米国からはゼロだった。

 取りまとめ役を務めている欧州委員会は、今後もGlobal Citizens等のNGOとの連携を強化すると発表。6月4日に開催されるGAVIアライアンスの「グローバル・ワクチン・サミット」にも協力する。同サミットでは、引き続き募金を募る。

【参照ページ】Coronavirus Global Response: €7.4 billion raised for universal access to vaccines
【参照ページ】ACCESS TO COVID-19 TOOLS (ACT) ACCELERATOR

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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