セキュリティ研究者のGabriel Cirlig氏が、中国のスマートフォン大手Xiaomi(小米科技)の端末がユーザー情報を中国のサーバーに自動送信していると発表した。4月30日に、Cirlig氏がフォーブスに話し、フォーブスが報じ、世界的な関心を集めた。小米科技は事実を否定している。
Cirlig氏によると、小米科技の「Redmi Note 8」にインストールされているデフォルトのインターネットブラウザを使うと、検索エンジン・クエリを含む全ウェブサイトデータが、北京で登録されているシンガポールやロシアのサーバーに送られているという。「シークレットモード」を使った場合でも、サーバーに送信されている模様。さらに、端末毎に付与されているユニーク番号も同時に収集、送信しており、個人との紐付けが完全に可能な状態になっているという。
フォーブスはさらに、サイバーセキュリティ研究者のAndrew Tierney氏に追加調査を依頼。すると、小米科技が提供しているアンドロイド向けのインタネットブラウザ「Mi Browser Pro」「Mint Browser」でも同様に、ブラウザ上のデータを収集し、サーバーに送信していた。両ブラウザは、すでに1,500万以上もダウンロードされている。
Cirlig氏とTierney氏は、サーバーの所有者がSensors Analyticsという中国企業と特定。Sensors Analyticsは、中国でのデータトラッキングで非常に有名な企業。小米科技は、今回のサーバー送信の事実は否定したものの、Sensors Analyticsとの関係については認め、データ分析サービスを提供されていると説明している。
小米科技は5月2日、ホームページに、データは全て匿名化されており、第三者に提供されていないとする声明を発表。しかしその後、5月4日、「シークレットモード」でのデータ収集を「オフ」にできる設定オプションを追加するアップデートを実施した。
【参照ページ】Exclusive: Warning Over Chinese Mobile Giant Xiaomi Recording Millions Of People’s ‘Private’ Web And Phone Use
【参照ページ】LIVE POST: EVIDENCE AND STATEMENT IN RESPONSE TO MEDIA COVERAGE ON OUR PRIVACY POLICY
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