風力発電国際業界団体の世界風力会議(GWEC)は5月12日、インドでの風力発電の将来予測を発表した。2022年までに堅く見積もっても48GWに達すると予測した。
インドでの2019年時点で設備容量は、37.5GW。新規設備容量は2017年に4.1GWと大幅に伸びたが、2019年は2.3GWに留まっている。だが、インド政府は2022年までに再生可能エネルギーでの設備容量を175GW、そのうち風力発電は60GWとの目標を掲げており、今回のレポートでは、2022年には新規でミニマムでも2.6GW、マックスで4.2GWと試算。2022年の設備容量では、ミニマムでも48.3GW、マックスでは54.2GWにまで伸長すると見立てた。
当面の課題では、土地と系統の利用可能性、オフテイカーのリスク許容量、厳しくなっている入札条件、低く設定されている上限価格があるという。実際に昨今の入札では、入札が不成立に終わったり、入札後にキャンセルになる案件も出てきている。また動いている案件でも半年から1年ほど計画が遅延している。新型コロナウイルス・パンデミックによる遅れも懸念され、2020年の案件でも0.7GWから1.1GWは2021年に先送りされる可能性も示した。
【参照ページ】India Wind Outlook Towards 2022: Looking beyond headwinds
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