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【日本】三菱電機、海洋経由でCO2回収するDOC技術確立。CCUSや合成燃料活用も視野

【日本】三菱電機、海洋経由でCO2回収するDOC技術確立。CCUSや合成燃料活用も視野 2

 三菱電機とフィンランド技術研究センター(VTT)は6月9日、海水を介して大気中から二酸化炭素を吸収する「Direct Ocean Capture(DOC)」システムの基礎技術開発を完了したと発表した。今後は新たな協業パートナーを募集し、沿岸部でのフィールド試験を進めながら早期の社会実装を目指す。

 DOCは、海洋が大気との二酸化炭素濃度差によって二酸化炭素を吸収する自然のメカニズムを活用する海洋CDRの一種。海水中の溶存無機炭素を吸収して海水中の二酸化炭素濃度を低下させることで、大気から海洋への二酸化炭素吸収を促進し、大気中の二酸化炭素を除去する。同社によると、海水中の二酸化炭素濃度は、同体積比で大気中の約140倍あり、効率的な二酸化炭素除去・吸収手法として期待されている。

 今回開発したシステムでは、取水した海水に水素イオンを導入し、一時的に酸性度を高めることで、気体化した二酸化炭素を回収する「酸性化アプローチ(acid-DOC)」を採用。二酸化炭素を鉱物性炭酸塩として回収する塩基性化アプローチと比べ、回収した二酸化炭素を合成燃料や工業原料へ転換しやすい点が特徴。将来的な炭素回収・利用(CCU)への展開も見据える。二酸化炭素回収後の海水は中和し、環境への影響がない状態で海洋へ戻す。

 また、二酸化炭素吸収プロセスで海水中に含まれる有価資源を抽出する仕組みの開発も並行。回収資源のバリューチェーン構築を通じて収益源を多様化し、事業全体の採算性向上を図る。

 社会実装に向けては、海水淡水化プラントや発電所など海水取水設備を持つ既存インフラとの統合が容易となるシステム構成を重視して開発を進める。既存設備を活用することで、初期投資を抑えながら効率的で広範な社会実装を目指す。今後は、沿岸でのフィールド試験を進め、実用化と商業化を加速する考え。

【参照ページ】海水を介して大気中からCO2を回収するDirect Ocean Capture(DOC)システムの基礎技術を確立

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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