世界知的所有権機関(WIPO)は9月2日、世界131ヶ国のイノベーション能力を分析したランキング「グローバル・イノベーション・インデックス」の2020年結果を発表した。日本は2019年の15位から今年は16位と順位を一つ落とした。
同ランキングは、80項目のデータで総合ランキングを構成。評価観点には「法規制」「人材・研究」「インフラ」「市場の成熟度」「企業の成熟度」「ナレッジやテクノロジーの産出」「クリエイティブの産出」の7つがある。
- スイス
- スウェーデン
- 米国
- 英国
- オランダ
- デンマーク
- フィンランド
- シンガポール
- ドイツ
- 韓国
- 香港
- フランス
- イスラエル
- 中国
- アイルランド
- 日本
- カナダ
- ルクセンブルク
- オーストリア
- ノルウェー
首位は10年連続でスイス。「ナレッジやテクノロジー産出」で1位、「クリエイティブ産出」「企業の成熟度」で2位、「インフラ」で3位、「市場の成熟度」と「人材・研究」で6位と、幅広い項目で上位に付けた。
一方、20位の日本は、「法規制」と「インフラ」で8位、「市場の成熟度」で9位、「企業の成熟度」で10位が比較的高かったが、「人材・研究」と「クリエイティブ産出」が24位が足を引っ張った形となった。特に大学や大学院の高等教育が99位、イノベーションへの全体投資額が56位と低く、教育と投資の面でイノベーションを促進できていないことがわかった。
アジア地域では、シンガポール、韓国、香港、中国が日本よりも上位に付けた。日本のイノベーション能力が翳っている。
【参照ページ】Release of the Global Innovation Index 2020
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