グレーター・マンチェスター合同行政機構(GMCA)、英国グリーンビルディング評議会(UKGBC)、Prince's Responsible Business Networkの3者が運営するプロジェクト「IGNITION」は8月27日、マンチェスター地方への自然環境へのファイナンスについてまとめた初の報告書を発表した。生態系サービスの概念を採用し、自然を活用した対策(NBS)に投資することの経済効果をまとめた。
同プロジェクトは、自然環境価値を、科学的根拠に基づき定量評価することを重視しており、マンチェスター地方以外からも活動には大きな注目が集まっている。調査は、GMCAと、シンクタンクNGOのBusiness in the Communityが実施しており、地方政府、大学、NGO、企業等12機関からのサポートも得ている。またEUのイノベーション「都市イノベーション・アクション(UIA)」からも450万ユーロ(約5.6億円)の助成金を受けている。
同プロジェクトでは、NBSとして、木々を使った屋根や壁を用いた空間設計、持続可能な排水システム(SuDS)、都市公園、緑の空地、街路樹等を対象とし、既存の論文や研究ペーパー等を研究し経済効果を算出した。
(出所)INGITION
価値算定では、気候変動緩和、気候変動適応、省エネ・省資源、健康とウェルビーイング、生物多様性だけでなく、観光価値や不動産価値の上昇効果も考慮。各々のCAPEX(設備投資額)とOPEX(運営費)の双方を計算し、投資対効果を計算しやすいようにした。
【参照ページ】PRESS RELEASE: Report on nature-based solutions for the climate emergency published
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