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【アメリカ】EPA、農薬開発試験で動物皮膚実験を用いた大幅免除。動物福祉の観点

 米環境保護庁(EPA)は10月7日、農薬の副作用試験プロセスで、単剤に関しては、これまで必須としていた動物皮膚を用いた実験を免除するためのガイダンス草案を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。

 アンドリュー・ウィーラーEPA長官は2019年12月、米国での動物実験申請を2025年までに30%減らし、2035年までには哺乳類動物実験をゼロにする政策を発表。直近では2020年6月24日、動物実験を削減するための新たな作業計画を発表していた。

【参考ページ】【アメリカ】EPA、化学品開発での2035年までの哺乳類動物実験廃止に向け作業計画発表(2020年7月2日)

 今回のガイダンス草案を巡っては、米動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)と米国の動物実験に反対する医師・科学者の団体PCRM(責任ある医療のための医師委員会)からの要望があり、米国国家毒性プログラム(NTP)とEPAが、農薬製品における有効成分の分析を実施。その結果、動物実験で得られる付加価値がないと判断し、今回の免除する方向となった。

 EPAは今回、同ガイダンスが最終決定すると、年間約750匹の動物を救うことができると試算した。同時に、EPA、業界、研究所の経営資源を節約できることも強調した。同草案に関するコメントは、連邦官報に公告後、30日間受け付ける。

 なお、EPAは、今回の動物の皮膚実験の削減の他にも、2月には鳥、7月には魚を対象とする農薬試験を免除する政策を発表。これにより、年間で約720頭の鳥類と、年間で約240匹の魚の生命を保護できるとした。

【参照ページ】EPA Announces Guidance to Waive Toxicity Tests on Animal Skin

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