穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)は12月17日、ドライ・リシン(リジン)の生産を2021年第1四半期で終了すると発表。液体およびカプセル・リシン製品に注力する。
リシンは、代表的な必須アミノ酸。家畜の栄養要件の充足や、乳牛の搾乳、家禽の産卵、肉生産等の効率改善のために活用される。ADMによると、ドライ・リシン市場は、近年、世界的な生産量の拡大で需給バランスが悪化していた。まだブルーオーシャンとなっている液体リシン市場への転換をいち早く進め、マーケット・リーダーのポジションを確保する。
ADMは2020年、豚や家禽類の飼料メーカーと協働し、液体リシンへの転換を模索。液体リシンの設備を飼料工場に導入することや、液体リシンのオンライン在庫管理システムも提供し、サービス提供の在り方を追求した。また、乳牛に対しては、非常に効果的な新たなカプセルリシン製品「NutriPass」を継続的に供給。ドライ・リシンからの円滑な転換を進めている。
【参照ページ】ADM to End Production of Dry Lysine in Early 2021
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