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【国際】アマゾン、航空貨物事業で航空大手から中古航空機11機を購入。初の自前航空機保有

 IT世界大手米アマゾンは1月5日、同社の航空貨物事業「Amazon Air」用に、デルタ航空とウエストジェット航空からボーイング767-300航空機を11機購入すると発表した。購入タイミングは2021年から2022年にかけて。アマゾンがついに航空機保有企業となった。

 同社の航空貨物事業では、これまで機体をリースしていたが、今回ついに中古航空機の保有に踏み切った。航空大手各社は、新型コロナウイルス・パンデミックの影響で、保有機体からのキャッシュフローが減少しており、航空機を売却したい航空各社と、航空機を安く確保したいアマゾンの需要が合致したとみられる。

 同社は、2040年カーボンニュートラルを掲げており、今回機体を保有したことで、運航からの二酸化炭素排出量は、算出手法を問わず、スコープ1排出量として算出されることになる。Amazon Airは2020年夏に、持続可能なジェット燃料(SAF)を600万ガロン購入すると発表しており、地上サービス車の電気自動車(EV)化や、周辺施設への屋上太陽光発電の敷設にも投資を決めている。また今回、Amazon Airを2016年に設立して依頼、数千人の雇用を創出していることもアピールした。

 今回同社は、航空機保有に踏み切った背景について、顧客は迅速な配送を希望しているためと説明。ウエストジェット航空から購入する4機は2021年に、デルタ航空からの7機は2022年に同社の貨物運航機体として加わる。機体の運航は引き続き他社委託する。

 Amazon Airは2020年、ドイツのライプチヒ・ハレ空港を初のハブ拠点として設定。米国でも、J・Fケネディ国際空港、ロサンゼルス国際空港、サンフランシスコ国際空港、シカゴ・オヘア国際空港、オースティン・バーグストロム国際空港、リッチモンド国際空港、コナ国際空港、カウアイ空港、ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港、レイクランド・リンダー国際空港、ルイス・ムニョス・マリン国際空港にも地域拠点を開設した。

【参照ページ】Amazon Continues to Expand Its Transportation Fleet With Purchased Aircraft

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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