private 【アメリカ】溶融酸化物電気分解製鉄ボストン・メタル、52億円調達。まずは鉄合金の商業生産 2021/01/20 最新ニュース

 米製鉄技術スタートアップのボストン・メタルは1月11日、シリーズBの出資ラウンドで5,000万米ドル(約52億円)を調達したと発表した。同社は、溶融酸化物電気分解(Molten Oxide Electrolysis、MOE)という全く新しい製鉄手法で商業生産を行うことを目指している。実現すると製鉄での二酸化炭素排出量を劇的に削減できる。

 現在に一般的な製鉄は、自然界に存在している酸化鉄を、高炉という大規模な製鉄プラントで、石炭を用いて還元し、鉄分子を抽出するというもの。だが反応過程で酸化鉄の酸素と石炭が化学反応するため、大量の二酸化炭素が発生する。最近実用化が進む水素還元方式は、石炭の代わりに水素を用いて還元するため、副生物として二酸化炭素ではなく水が発生する。またリサイクル鉄の電炉技術は、酸化鉄ではなくスクラップ鉄を電気エネルギーで融解し、再成形するための原料を生産するもの。だが、水素還元方式のためには水素を大量生産するプラントが必要となり、電炉では酸化鉄からの製鉄はできないという課題があった。

 一方、溶融酸化物電気分解は、…

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