アパレル世界大手米VFコーポレーションは2月9日、2025年までに使い捨てプラスチック包装を全廃する戦略を発表した。その他の包装も極限まで削減した上で、持続可能な原料のものに切り替える。
VFコーポレーションは、世界最大手のアパレル・ブランドで、保有ブランドには「ザ・ノース・フェイス」「ティンバーランド」「VANS」「JanSport」「Supreme」「ディッキーズ」等がある。
今回の定めた目標は4つ。
- 2023年までに、商品包装での使い捨てプラスチックをリサイクルされた再生素材もしくは植物由来の素材100%のものに切り替える
- 2023年までに、紙包装をリサイクル原料(品質次第で80%以上)または第三者認証取得のバージン原料のものに切り替える
- 2025年までに使い捨てプラスチック包装を全廃。その他の包装も極限まで削減した上で、持続可能な原料のものに切り替え、再利用またはリサイクルできるように設計する。
- 2025年目標を実現するために、包装をサーキュラーエコノミー化するインフラ整備で、業界団体や政府とのイニシアチブを主導する
さらに同社は今回、商品包装以外での環境フットプリントについてもサーキュラーエコノミー化目標を抱えた。
- 2023年までに全オフィスで、自社事業及び自社スポンサーイベントでの重要ではない代替可能な使い捨てプラスチックを全廃
- 2021年4月1日までに自社所有配送センターでの廃棄物をゼロ
- 自社スポンサーイベントでは、業界最高水準のサステナビリティ・パフォーマンスにコミット
- 廃棄物の回収・リサイクル技術の開発を支援するために、小売企業や業界他社と協働
- ブランド「Icebreaker」では、2023年までに商品での合成化学繊維使用を全廃
- ブランド「ティンバーランド」では、2030年までに商品からのフットプリントをマイナスからプラスに転換。そのためにサーキュラーエコノミー化を100%達成し、廃棄物をゼロに。植物原料ではリジェネラティブ農業を100%にする。
同社は、環境NGOキャノピーが展開するイニシアチブ「Pack4Good」の古くからの加盟企業で、紙素材では原生林由来のものを一切使わないことを徹底している。
【参照ページ】VF Corporation Announces 2025 Sustainable Packaging Goals
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