ドイツ製薬大手BioNTechは5月9日、中国製薬大手の上海復星医薬集団と上海にワクチン製造の折半合弁企業を設立することで合意したと発表した。契約期間は15年間。両社は3月、ファイザー/BioNTech製の新型コロナウイルス感染症ワクチンを中華圏市場で展開することで戦略的提携を発表しており、今回さらに現地生産にまで踏み込む形となった。
今回の合弁企業は、出資額合計2億米ドル(約220億円)。上海復星医薬集団の上海復星医薬産業発展が最大1億米ドルと年間最大10億回分のワクチン製造施設を提供する。BioNTech側は、関連製造技術のライセンスやナレッジを提供する。
BioNTechは5月12日には、東南アジア地域の統括本部をシンガポールに設置することも発表した。さらにシンガポール経済開発庁mからの支援を受け、シンガポールにmRNA製造工場を建設する考えも披露した。工場では高度なオートメーション型にし、ワクチン生産能力は年間数百万本規模にする予定。生産開始は早くて2023年を予定。80人規模の雇用も創出できる。
【参照ページ】BioNTech to Establish Regional Headquarters for South East Asia and First mRNA Manufacturing Facility in Singapore
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