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【ブラジル・コロンビア】ABインベブ、水スチュワードシップ活動のインパクト報告。持続可能な農業も並行推進

 飲料世界大手ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は6月5日、コロンビア・ブカラマンガおよびブラジル・ジャグァリウーナで実施した水スチュワードシップ活動の内容とインパクトを発表した。同社は2025年までに水ストレスの大きい地域コミュニティ全てで、水アクセスと水質の改善を目標としており、今回のアクションはその一環。

 同社は、包括的な水管理プロセスを開発。ステークホルダーを招集し、地域の水課題を特定と潜在的なソリューション検討を行った。コロンビアでは、サンタンデール県およびノースサンタンデール県に不可欠な水源である高地アンデス湿地パラモ・デ・サントゥルバンにおける農業や採掘、森林伐採に伴う水リスク悪化を課題視。気候変動による気温上昇が生態系を脅かし、水質や水アクセスに悪影響を及ぼしているとし、天然水の増加に向け、生態系の強化と雨季の土壌の水貯蔵、乾季の排水速度の改善を実施した。

 同社は2016年、ドイツ国際協力公社(GIZ)、Good Stuff International、Bavaria等と協働し、水源保全推進基金「Alianza Biocuenca」を設立。2018年には、同基金とBavaria、在コロンビア・スイス大使館(SDC)、Corpornor、ドイツ国際協力公社(GIZ)、Good Stuff International等で協働し、森林保全・持続可能な農業推進プロジェクト「miPáramo」を開始した。

 同アクションでは、2025年までに水源150km2の保全を通じた水アクセス増強が目標。既に更なるロードマップとして400km2達成までを視野に入れている。2018年から2020年までインパクトは、47km2以上の森林保護プロジェクトを展開や、約27万本の植樹の実施。農地約8km2で持続可能な農業を行う他、自治体12箇所で1,066世帯を支援等。

 ブラジルでは、降水量低下に伴うジャグァリ川への悪影響と、今後気候変動により更に状況が悪化することを課題視。国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)やジャグァリウーナ市、Agência das Bacias PCJ、ブラジル農業研究公社、ブラジル国立水資源機構と協働し、Bacias Jaguariuna水源保全基金を通じた水源の状態調査を行った。ジャグァリ川は、同国ジャグァリウーナ住民の95%の水源。

 同基金では、土壌保全や森林管理促進プログラム「Payment for Environmental Services」を発足。生態系保護や水アクセス、土壌管理等の改善プロジェクトを進めた。水循環のモニタリングにより、プロジェクトの効果と進捗を測定。これまでに森林約1.7km2の保全や棚田174kmの形成、グリーンインフラ構築への500万レアル(約1.1億円)の投資を実現した。

【参照ページ】Engaging Partners and Consumers to Protect Water Resources in the Wetlands of Colombia
【参照ページ】Co-Investing in Water Solutions for Measurable Impact in Jaguariuna, Brazil
【画像】Anheuser-Busch InBev

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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