金融世界大手米ゴールドマン・サックスは8月19日、蘭NN Groupの運用子会社NNインベストメント・パートナーズ(NN IP)を16億ユーロ(約2,100億円)で企業買収すると発表した。NN IPの運用資産総額は約4,250億米ドル(約46.7兆円)。
今回の買収は、ゴールドマン・サックスにとって、運用子会社のゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)のESG投資運用を強化することが狙い。NN IPは、ESG投資を積極的に進めている欧州運用会社として知られており、運用資産(AUM)の75%でESGインテグレーション戦略が採用されている。
今回の買収完了後、NN IPの15ヶ国合計900人以上の従業員は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントに転籍し、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの欧州事業拠点となる。ゴールドマン・サックスは、グループ全体で2.3兆億米ドル(約250兆円)の運用資産を持ち、今回の買収により、欧州での運用資産は6,000億米ドル(約66兆円)以上にまで拡大する。
また今回の買収契約の中で、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは、NNグループとの戦略的パートナーシップも締結。NNグループの保有資産のうち1,900億米ドル(約20兆円)を、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用することも決まった。
今回の買収のゴールドマン・サックス側の財務アドバイザー(FA)は、ゴールドマン・サックス。法律アドバイザーは、Sullivan & CromwellとFreshfields Bruckhaus Deringer。NNグループ側の財務アドバイザーは、JPモルガン。法律アドバイザーは、De Brauw Blackstone Westbroek。
【参照ページ】Goldman Sachs to Acquire NN Investment Partners
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