香水製造世界大手スイスのフィルメニッヒは8月22日、スコープ3を含むバリューチェーン全体での2039年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)目標で、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からネットゼロ・スタンダードでの承認を獲得したと発表した。香水メーカー業界では世界初。
今回承認された目標は、2039年までにスコープ3での排出量を2021年比90%削減。残余排出量は、カーボンオフセットを活用する。加えて同社は、2026年までに支出額ベースでサプライヤーの80%に、科学的根拠に基づく削減目標の設定を求めることにもコミットした。
同社はすでに、太陽光発電や風力発電の活用、バイオガスボイラーの設置等を実施。2020年2月には、世界中の全事業所で100%再生可能エネルギー電力への転換を達成した。
同社はこれまで、CDPの「気候変動」「ウォーター」「フォレスト」全てで4年連続Aリスト入り。現在同記録を達成しているのは、世界で同社とロレアルの2社のみ。
【参考】【環境】2021年の世界CDP Aリスト企業一覧 〜気候変動・ウォーター・フォレストの3分野〜(2021年12月9日)
【参照ページ】Firmenich Receives SBTi Approval For Net-Zero Emissions Target
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