国際金属・鉱業評議会(ICMM)は9月22日、尾鉱ダムの原因となる尾鉱を大幅に削減するためのロードマップを発表した。長期的に尾鉱を無くす可能性を研究するため、サプライヤーや学界を含む技術者と協力する。
今回の発表では、短期、中期、長期の削減目標を設定し、尾鉱を大幅に削減、または排出しない可能性のある技術分野を5つ特定した。削減目標の達成には技術的なイノベーションが重要となるため、今後主要なステークホルダーと新技術の研究を進める。
5つの分野は、尾鉱の排出を軽減する採掘プロセス・モデルを研究する精密地質学と精密採掘、健全な尾鉱生成の精密分別、抽出鉱物の回収効率を上げる原位置回収技術、尾鉱の価値資源化を挙げた。
ICMMは、5年以内の短期目標として、尾鉱ダムの設計、運用、閉鎖のための運用を強化し、10年以内の中期目標では、脱水処理等の尾鉱自体の能力を強化する。15年以上の長期目標として、尾鉱の発生を大幅削減または撲滅するために、鉱物抽出の代替方法を調査・特定する。
【参照ページ】ICMM Publishes Tailings Reduction Roadmap as Part of Broader Innovation Initiative to Develop Solutions to Significantly Reduce Tailings Waste from Mining and Metals Processing
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