フィンランド製紙・木材大手ストラ・エンソは10月11日、欧州及びオーストラリア向けに、プレハブ式木造建材「Sylva」の提供を開始すると発表した。オーダーメイドの木材パーツを建設現場にジャストインタイムで提供し、コンクリートや鉄骨と比べ、施工期間の短縮、コスト削減、二酸化炭素排出量削減を実現する。
同木造建材は、直交集成板(CLT)、単板積層材(LVL)、接着集成板(GLT)等の同社製品をキットとして用意。建築プロジェクトのニーズに応じ、オーダーメイドで壁、床、屋根、階段、梁、柱を提供する。
木材の耐久性では、湿気、太陽光、虫、火災の保護するコーティングで対応。同社は現在、Sylvaの木材をコーティングするための自動塗装ラインを、オーストラリアのイップス・アン・デア・ドナウで建設中。これにより、建設期間のさらなる短縮、建設会社のコスト削減、製品の付加価値と品質の向上を実現する。
二酸化炭素両削減効果は、1m3の木材で当たり平均1.5t。従来の建材と比べると瞬時に最大70%削減できるという。
【参照ページ】Stora Enso launches building solution for low carbon construction 【画像】Stora Enso