気候変動対応を企業に求める欧州機関投資家団体IIGCCは9月15日、債券投資家での投資先企業への気候変動エンゲージメント強化を図るワーキンググループ「ボンドホルダー・スチュワードシップ・ワーキンググループ」を発足した。運用資産合計2.7兆ポンド(約450兆円)となるアセットオーナー及び運用会社9機関が中心メンバーとなることが決まった。
同ワーキンググループは、2つの小委員会で構成。まず、「ボンドホルダー・エンゲージメント」ワークストリームは、債券投資家のためのエンゲージメント・ガイダンスを策定し、IIGCCネットゼロ・スチュワードシップ・ツールキットのラインナップに加える。同ガイダンスは、Climate Action100+(CA100+)等のイニシアチブを通じ、債券保有者のエンゲージメントを実証的に導入するところまでを狙う。
もう一つの小委員会「新規発行のためのファイナンス・ストラクチャー&フレームワーク」ワークストリームは、グリーンファイナンスのスケール拡大を支援するベストプラクティス基準の開発と提唱、加えて改善点の特定と社債発行者、銀行、規制当局の協力による債券金融エコシステムの強化に重点を置く。
同ワーキンググループのメンバーは、ニューバーガー・バーマン、アリアンツ・グローバル・インベスターズ、ナインティワン、ジュピターアセットマネジメント、ユーライゾン・キャピタル、フェニックス・グループ等。
【参照ページ】IIGCC launches Bondholder Stewardship Working Group to promote bondholder influence to support climate action and steer the transition to net zero
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