スペイン風力発電機リサイクルEnergyLOOPは1月19日、1,000万ユーロ(約14億円)を投じ、スペイン・ナバラ州コルテス市に風力発電ブレードのリサイクル工場を建設すると発表した。同社は、スペイン電力大手イベルドローラと、スペイン・リサイクル大手FCC Servicios Medio Ambienteの子会社FCCアンビトが創設した企業。
風力発電ブレードのリサイクルは、業界の課題の一つ。欧州では、風力発電所の耐用年数から、2030年に年間約5,700基の風力発電機の解体需要があると推定されている。同社は、ブレード統合リサイクルソリューションに投資することで、競争力と持続可能性の強化を狙う。
今回設立するリサイクル工場では、主にガラス繊維、炭素繊維、樹脂等の複合素材で構成される風力発電ブレードをリサイクルし、エネルギー、航空宇宙、自動車、繊維、化学、建設等の分野で二次原料として活用する。2024年中に稼働開始予定で、10年間で約100人の直接・間接雇用の創出が見込まれる。
同プロジェクトに対しては、再生可能エネルギーの普及と競争力強化を進めるナバラ州政府とナバラ州開発振興公社(SODENA)も支援。また、スペインの全風力発電所の53%を保有するシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE)も積極的な支援を行っている。
またEnergyLOOPは今回、風力発電ブレードメンテナンスの知見を有するGDES Windとの協働も発表。サーキュラーエコノミーの実現に向け、技術サポートとノウハウ共有を受ける。
【参照ページ】EnergyLOOP to install its innovative blade recycling plant in Spain with the support of PERSEO
【画像】Iberdrola
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