
食品世界大手スイスのネスレ傘下のペットフード製造ネスレ・ピュリナペットケアの欧州法人は2月28日、同社初の海洋再生プログラムを欧州で開始すると発表した。専門機関と協働し、2030年までに15km2の海洋生息地の再生を支援する。
同社は、魚の非可食部をペットフード商品の原材料として使用しており、水産資源はサプライチェーンの一部となっている。同社は、水産原料での100%責任ある調達、オーガニック保証も目標として掲げており、今回のアクションもその一環。
同社は、欧州全域でパートナー団体の海洋再生ソリューションに投資。海洋再生活動は、フランスのアルカション湾、オランダのゼーラント州、ノルウェーのトロムソ、ポルトガルのカスカイスとペニシェで実施。さらにドイツと英国での展開に向け、地域選定の評価も行っている。
プログラムの第1段階は3年間で、研究、測定のフレームワーク、再生ソリューションを効率的かつ効果的に拡大するために必要な条件の整備を優先する。第2段階は2026年に開始予定で、実証されたソリューションの拡大に注力する。
パートナー団体は、海洋生物の生息地形成に重要な海草藻場を植え、生物多様性と炭素吸収に役立てるソリューションを提供するシーグラス・コンソーシアム、天然素材を使用したカキ礁の復元を進めるオランダのオイスター・ヘブン、海藻群を過食しているウニの除去を行うウニノミクス、移動式海藻育苗施設技術開発ポルトガルのSeaForester等。
【参照ページ】Purina Europe launches its first Ocean Restoration Program, aiming to restore 1 500 hectares of marine habitats by 2030
【画像】Nestlé
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