
欧州委員会は6月13日、デジタルサービス法(DSA)に基づき、アダルトサイト大手3つの運営会社に対し、違法コンテンツと未成年者保護に関する情報提出要請を発出したと発表した。
欧州委員会は2023年12月、「Pornhub」「Stripchat」「XVideos」のアダルトサイト3つを、デジタルサービス法(DSA)に基づく超大規模オンラインプラットフォーム(VLOP)に指定。これにより、3サイトはVLOP上のルールを履行する義務が発生していた。3社は指定から4ヶ月後の2024年4月末までに最初のリスク評価報告書を提出していた。
【参考】【EU】欧州委、アダルトサイト大手3つをデジタルサービス法上のVLOPに指定。法的義務発生(2023年12月21日)
今回発出した情報提出要請は、DSA上の履行義務違反に対する行政調査の初期段階となる。各社に対し、オンライン上の未成年者保護、違法コンテンツの増幅防止、ジェンダーに基づく暴力防止に関するリスクを評価し、軽減するために講じた措置について、詳細な情報提供を求めた。特に、アダルトサイトが採用している年齢保証の仕組みについての詳細を求めた。同時に社内体制に関する詳細な情報提供も求めた。
今回の情報提出要請の提出期限は7月4日。3社からの回答が、不正確、不完全、または誤解を招くものであった場合、欧州委員会は課徴金を科すことができる。回答がない場合、欧州委員会は決定により情報提供を正式に要求することができる。この場合、期限までに回答しなかった場合、定期的な課徴金支払いの対象となる可能性がある。
【参照ページ】Commission sends request for information on illegal content and protection of minors to Pornhub, XVideos and Stripchat under the Digital Services Act
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