
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は7月11日、世界の再生可能エネルギー統計報告書の2024年版を発表した。同報告書は2012年から毎年公表。今回は2014年から2023年までの10年間の設備容量や、2022年までの発電量のデータも掲載した。
【参考】【国際】IRENA、再エネ統計2023年版発表。発電量5.4%増。太陽光は23%、風力は16%増(2023年7月12日)
2023年の世界の再生可能エネルギー発電設備容量は、3,865GWで、2022年から14%増加。過去最大の増加率となった。但し、2023年と同程度の成長率が継続した場合、2030年までに再生可能エネルギー設備容量を3倍の11.2TWにするという国連気候変動枠組条約第28回ドバイ締約国会議(COP28)の目標達成には1.5TW不足すると指摘。過去と同程度の水準である10%の成長率だった場合には、2030年までに7.5TWに留まるとし、今後最低16.4%の年間成長率が必要とした。
(出所)IRENA
2022年の世界の再生可能エネルギー発電量は、8,440TWhで、2021年から7.2%増加。世界全体の発電量の29.1%を占める。水力発電が発電量全体の51%を占め、風力発電が25%、太陽光発電が15%、バイオマス発電が7.3%、地熱発電が1.1%だった。2021年から2022年への電源別伸び率では、太陽光発電が25.6%増、風力発電が14.0%増、バイオマス発電1.5%増、水力発電は0.8%増だった。
地域別の再生可能エネルギー発電量は、アジアが44%、北米が17.6%、欧州が17.3%、南米が11.1%で、北米と欧州の順位が初めて逆転した。アフリカは2.5%、オセアニアは1.5%、中米・カリブ海諸国は0.7%、中東は0.6%。
【参照ページ】Tripling Renewables by 2030 Requires a Minimum of 16.4% Annual Growth Rate
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