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【国際】IEA、電力2024上期改訂版。電力需要は4%増で過去最高水準。猛暑影響も

 国際エネルギー機関(IEA)は7月19日、2024年1月に発表した電力見通しの年次報告書「電力2024」の半期改訂版を発表した。2023年の最新実績値、2024年と2025年の電力需要、エネルギー源別供給量、電力セクターからの温室効果ガス排出量の最新予測値を反映させた。

【参考】【国際】IEA、電力2024発行。先進国でもAI等で電力需要が大幅増。再エネ比率が石炭抜く見通し(2024年1月30日)

 今回の報告書では、世界の電力需要は、2023年の2.5%から2024年と2025年には約4%増加し、過去20年間で最高水準になると予測した。堅調な経済成長、猛暑、電気自動車(EV)やヒートポンプ等の技術拡大が、電力需要を押し上げている。

 国別の電力需要は、インドは8%増、中国は6%増、米国は3%増、欧州は1.7%増と予測。多くの地域では猛暑によるエアコンの使用増加が電力需要の増加を牽引している。

 再生可能エネルギーによる電力供給は、今後も急速に拡大し、世界の電力供給に占める割合は2023年の30%から2025年には35%に増加すると予測した。前回の報告書通り、2025年には初めて石炭火力発電量を上回る見込み。太陽光発電は2025年までの電力需要の増加分の約半分を満たし、風力発電と合わせると4分の3を占める見通し。世界の石炭火力発電量は、中国とインドにおける需要の高まりから2024年は増加するが、2025年には減少するとしたが、不確実性は高いとした。

(出所)IEA

 同報告書では、人工知能(AI)の進化によりデーターセンターの電力需要についても言及。データセンターの電力需要に関しては、AIの導入ペース、用途拡大、エネルギー効率の改善等、不確定要素が多く予測の難しさを強調する一方で、将来の動向の予測のためデータセンターの電力消費に関するデータ収集の重要性を説いた。

 IEAは、エネルギー部門とデジタル化の関連性に関する課題と機会の特定のための新たなイニシアチブ「Energy for AI & AI for Energy」の設立を発表。2024年12月に「エネルギーとAIに関する世界会議」をパリで開催する予定。

【参照ページ】Global electricity demand set to rise strongly this year and next, reflecting its expanding role in energy systems around the world 【参照ページ】Electricity Mid-Year Update: July 2024

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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