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【韓国】韓国国債の投資魅力高まる。韓国市場改革が奏功。ICMAとブルームバーグ調査

 国際資本市場協会(ICMA)とブルームバーグは7月25日、韓国国債の運用組入れに関し、世界の投資家の意見調査レポートを公表した。韓国市場改革が奏功し、韓国国債への関心が高まっている模様。

 韓国では目下、韓国国債を国際的な国債インデックスに採用されることを目標として市場改革が進められている。同レポートでは、国際的な市場関係者300人以上の視点から、既存の韓国市場改革が韓国国債取引に与えた影響を評価し、韓国資本市場のさらなる改革イニシアチブに対する市場の期待を測ることを目的として実施された。

 現在、韓国国債の取引経験状況では、現在取引対象が3%、過去取引対象が9%、残りの91%は韓国国債を取引したことがなかった。取引未経験者の将来の意向では、2以内への取引関心が5%、不確定な未来への取引関心が7%、不明が28%、将来も取引意向なしが59%だった。

 韓国の最近の市場改革では、2023年1月に外国人投資家の国債投資収益の非課税措置が導入。同8月には、韓国証券保管振替機構(KSD)及びクリアストリーム/ユーロクリアとリンク構築契約を締結し、同12月には投資家登録証(IRC)が廃止され、新規外国人投資家向けに取引主体識別子(LEI)が発行された。2024年6月には国際証券集中保管機関(ICSD)と連動した国債オムニバス口座も介され、同7月には外国金融機関がオンショアFX市場に参加できるようにもなった。

 今回の調査では、外国人投資家が韓国国債取引に関心をもったきっかけとして、「第三者によるオンショア外国為替取引の簡素化」が57%、「投資登録証明書の廃止」が47%、「オムニバス口座開設」が47%だった。

 さらなる改革への期待では、サードパーティのFXとヘッジ手段の導入が85%、より大きな流動性プールでの匿名取引を可能にする電子取引プラットフォームが84%と多かった。KTBレポ市場の流動性と透明性の向上、通貨のボラティリティの低下、KTBの価格設定の透明性の向上を求めていると述べた。今後1年間の期待では、クリアストリーム/ユーロクリアによる清算が62%、FTSE世界国債インデックス(WGBI)への組入れが42%、税制改革が30%だった。    その他、韓国国債市場の魅力を高める戦略的な改善点として、国内外の投資家の透明性、効率性、アクセシビリティを向上させる韓国国債向けの堅牢な電子取引プラットフォームの開発、決済コストの削減と業務効率の改善につながるAI、ブロックチェーン、ストレート・スルー・プロセッシング(STP) の活用等の声があった。

【参照ページ】ICMA and Bloomberg survey finds that global investors expect KTB market reforms to boost interest and trading efficiency

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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