
米環境保護庁(EPA)と米陸軍は7月26日、陸軍施設付近でのPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)汚染を特定するための共同サンプリング調査計画を発表した。
今回の発表では、両者は、陸軍施設周辺にある民間飲料水井戸のサンプリングと検査を実施。陸軍施設重点235ヶ所のうち優先度の高い9ヶ所を特定し、PFASの存在を確認する。EPAが設定した新たな最大汚染物質濃度(MCL)を超えて地下水や飲料水にPFASが存在することが確認された場合、陸軍の改善措置に反映される。次の段階として、試験施設を増やしていく。
特定された9ヶ所は、
- フォート・ノボセル(アラバマ州)
- フォート・ハンター・リゲット-パークス予備軍訓練場(カリフォルニア州)
- フォート・スチュワート(ジョージア州)
- フォート・スチュワート-ハンター陸軍飛行場(ジョージア州)
- ブルーグラス陸軍基地(ケンタッキー州)
- フォート・キャンベル(ケンタッキー州/テネシー州)
- フォート・リバティ(ノースカロライナ州)
- フォート・シル(オクラホマ州)
- マカレスター陸軍弾薬工場(オクラホマ州)
陸軍はすでに2017年に、全国にある数百の陸軍および陸軍州兵施設で、PFAS放出の可能性を特定するための包括的プログラムを開始、2023年に完了している。同初期調査は、詳細調査が必要な235カ所の特定に役立てられた。
EPAと陸軍は情報を共有し、情報が入手可能になり次第、EPAと国防総省の双方のウェブサイトのPFASページで情報を開示していく予定。
日本でも米軍基地周辺でのPFAS汚染への関心が高まっている。米国国内ではEPAと米陸軍の共同調査が進む一方、日本では政府当局と米軍の足並みは必ずしも揃っていない。
【参照ページ】EPA and U.S. Army Announce Joint Sampling Project to Identify PFAS Contamination Near Army Installations
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