
炭素除去基準策定の米国任意国際団体「炭素除去基準イニシアチブ(CRSI)」が8月5日、発足した。二酸化炭素除去(CDR)のモニタリング・報告・検証(MRV)基準の策定に焦点を当てる。
CRSIは、米CDR促進NGOのCarbon 180から派生してい誕生した組織。Carbon 180は、米カリフォルニア大学バークレー校で2015年に創設され、その後、米ワシントンDCに本拠地を移転。スタートアップ等のアクセラレーターも実施する中で、CSRIが誕生した。CRSIは、Carbon 180の他、ビル・ゲイツが支援するBreakthrough Energy、気候研究組織Outlier Projects、Larsen Lam Climate Change Foundation等から資金提供を受けている。
CRSIは、気候変動の1.5目標を達成するためには、温室効果ガス排出量の科学的根拠に基づく削減と同時に、大規模なCDRが不可欠との立場を採っている。一方、CDRは、廃棄物処理、農業、発電、鉱業、建材等の一連のプロセスの中で実施されており、包括的にMRVを実施する基準策定が重要とみている。
CRSIは、「ボトムアップ」の基準策定を標榜。包括的に適用される基準作りではなく、各セクターで実施されているCDRの個別の在るべきMDRを積み上げ型で作っていく。そのため、各分野の科学論文やデータベース等を収集し、情報インフラを整備することから開始する。炭素除去のサプライヤー、バイヤー、マーケット・イネーブラーとも直接協力していく。
【参照ページ】Introducing CRSI
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