
ポーランド開発銀行は8月13日、バルト海での洋上風力発電向けの融資の公募を開始した。融資総額は50億ユーロ(約8,100億円)。EUがEU加盟国に財政支援した新型コロナウイルス・パンデミックからの国家復興・レジリエンス計画(KPO)の予算から拠出される。
今回の融資は、市場条件で実行される。そのため、公的支援には該当せず、欧州委員会への追加届出は不要。ポーランド開発銀行と国有資産省は300MW以上の設備容量新設を目指す。融資契約は2026年8月31日まで可能。返済期間は最長2053年まで。
バルト海での洋上風力発電プロジェクトは、ポーランド国営電力PGEとオーステッドが主導するコンソーシアムや、石油精製Orlen、Northland Powerが主導するコンソーシアムが開発事業者になっている。両コンソーシアムは、2030年までに5.9GWの洋上風力発電設備容量を計画している。
ポーランド政府は、洋上風力発電の増強を通じ、エネルギー安全保障を確保する考え。さらに、雇用創出にもつながるとみている。バルト海では、ドイツ、デンマーク、スウェーデンが先行して洋上風力発電プロジェクトを推進してきたが、広大な海域を持つポーランドがこれに加わることになる。
【参照ページ】Another milestone achieved – billions for wind farms
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