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【アメリカ】リーバイス、気候移行計画発表。2030年スコープ3の42%減に向け具体策提示

 アパレル世界大手米リーバイ・ストラウスは10月16日、気候移行計画(トランジションプラン)を発表した。同社が掲げる2030年までにスコープ3含めた温室効果ガス排出量2022年比42%減に向けた具体的な計画を示した。

 同社は2018年、2025年目標を設定。自社事業での電力の100%再生可能エネルギー化、スコープ1と2での温室効果ガスの2016年比90%削減、スコープ3排出量の同40%削減を目標として設定している。

 また2024年5月、2050年カーボンニュートラル目標を掲げ、科学的根拠に基づく削減目標イニシアチブ(SBTi)からネットゼロ・スタンダードでの承認を取得。その際に短期目標もアップデートし、基準年を2016年から2022年に修正した上で、スコープ3排出量を2030年までに42%削減することも掲げている。2023年時点では、スコープ1と2で2016年比77%減、スコープ3では2022年比8%減を達成済み。

 同社の計画では、「サプライヤーとの協働」「ガバナンス・計画策定」「オペレーション改善」「データ統合・透明性」の4つを優先分野として掲げた。特に、排出量全体の99%がサプライヤーでの排出量となっている現状を示し、サプライヤーとの協働に格別に重きを置いた。

 スコープ3排出量42%減に向けては、全てのサプライヤーがカーボンニュートラル目標を設定し、毎年同社に進捗状況を報告するようサポートしていく。原材料では、再生綿花の使用率を5%以上にした上で認証コットン割合を100%に、ポリエステルでも再生素材利用率を100%にまで引き上げる。サプライヤーでの使用燃料を石炭から代替燃料に転換し、2次サプライヤーまでは電化の促進、3次サプライヤーまではプロセス効率の改善を仕向けるようインセンティブもつける。

 さらに同社は4月、生物多様性戦略も発表し、3つの目標を設定している。具体的には、まず、2030年度末までに、水不足が深刻な流域で3つ以上のプロジェクトに投資し、原料サプライチェーンにおける淡水取水量と富栄養化汚染の削減をサポート。投資先は水リスク及び旱魃リスクの高い場所と、同社の生物多様性ベースライン・アセスメントによって選定する。

 他の2つは、2025年度末までに高リスク原材料(天然ゴム、牛革、人工セルロース繊維)の森林伐採ゼロと、2030年度末までに生物多様性の高い地域で原材料による生態系破壊の30%(2022年度までに設定された基準で約50,000ha)の保護・再生。

 同社が今回発表した気候移行計画では、生物多様性戦略で掲げた内容を含め、一体的な移行計画を策定している。

【参照ページ】Climate Change: Our Greatest Challenge and Opportunity

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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