
国際的なボランタリーカーボンクレジット基準策定ガバナンス機関ICVCMは11月15日、「コアカーボン原則(CCP)」評価フレームワークに基づき、メソドロジー分野に対する「カテゴリー評価」の新規承認を発表した。3つのREDD+メソドロジーが承認された。
今回承認されたのは、いずれも、発展途上国における森林減少および森林劣化に由来する排出の削減(REDD+)の方法論。
- ARTの「REDD+ Environmental Excellence Standard (TREES) v2.0, TREES Crediting Level」
- VCSの「VM0048 Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation v1.0
- VCSの「Jurisdictional and Nested REDD+ (JNR) Framework v4.1」
いずれの方法論も、すでに開発中のプロジェクトが多数ある状況。ARTの方法論では、9つの国・地域で開発が進んでおり、合計1億2,300万クレジットが発行される見込み。VM0048でも、21のプロジェクトが開発中で、合計約3億のクレジットが発行される予定。今回の承認により、これらのカーボンクレジットに関し、CCPラベルが付与できるようになった。
ARTに関しては、別の方法論「HFLD Crediting Approach」と「Removals Crediting Approach」については、ICVCMが引き続き審査を進めている。クリーン調理の方法論とあわせ、2024年内に最終決定される予定。
VCSに関しては、発行団体であるVCSは、従来のREDD+メソドロジーである「VM0006」「VM0007」「VM0009」「VM0015」「VM0037」を申請対象から除外している。当該メソドロジーを基準としたREDD+クレジットは、REDD+クレジット全体の25%を占めているが、信頼性について課題を抱える状況にあった。既存のREDD+プロジェクトについて、Verraは、VM0048への移行を要求している。移行が完了するとCCPラベルを付与できるようになる。
【参照ページ】Integrity Council approves three REDD+ methodologies
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく
ログインする
※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら