
アパレル・サステナビリティNGOテキスタイル・エクスチェンジは10月24日、アパレル世界大手125社を対象とした素材サステナビリティ評価「マテリアル・チェンジ・インデックス(MCI)」の2024年結果を公表した。日系企業も評価対象となっている。
テキスタイル・エクスチェンジは、2002年に米国で発足。旧団体名はオーガニック・エクスチェンジ。「オーガニック・コンテンツ認証」「リサイクル主張認証」「グローバル・リサイクル基準」「責任あるダウン認証」「責任ある動物性ファイバー認証」「コンテンツ主要認証」の8つの認証を運営。さらに、2030年までにアパレルからの温室効果ガス排出量を45%削減する目標も掲げている。
MCIは、2015年に開始。企業が自主的にデータを提出し、同団体がスコアリングする手法を採っている。2015年の開始時には51社が参加したが、2024年には418社にまで増加した。地域構成比は、欧州56%、北米34%、オセアニア6%、アジア3%、アフリカ1%。従業員250人以上の企業が79%と多いが、中小企業からも参加も29%ある。
同評価の方法論は、「ビジネス統合」「サーキュラーエコノミー」「インパクト」の3分野を設けるとともに、素材評価として、コットン、ポリエステル、ポリアミド、MMCF(レーヨン、ビスコース、リヨセル等の人造繊維)、ウール、ダウン、皮革、カシミアの8つを対象としている。構成比は、ビジネス統合20%、サーキュラーエコノミー10%、インパクト10%、素材評価60%。
公表された125社の中で、最高位のレベル4「先進」格付となったのは、パタゴニア、H&M、プーマ、イケア等11社。日系企業では、アシックスのみが参加しており、評価はレベル3。
また同団体は11月13日、「Climate and Nature Impact Awards」の2024年選定結果も発表している。「気候部門」はMontecoのウールでのサーキュラーエコノミー・プロジェクト、「自然部門」はBergman Riveraのリジェネラティブ農業で綿花生産プロジェクト、「イノベーション部門」ではキール・ラボの改装由来のバイオポリマー「Kelsun繊維」、「コラボレーション部門」はMaterraのリジェネラティブ農業での綿花生産プロジェクト、「ライアン・ヤング気候リーダー賞」はイアン・ハガティ氏とダイアン・ハガティ氏による「自然知能農法」に贈られた。
【参照ページ】Materials Insights & Trends
【参照ページ】Material Change Index
【参照ページ】Textile Exchange announces the winners of the 2024 Climate and Nature Impact Awards.
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