Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】ダウ、同社技術による社会・環境インパクト創出で9件支援。顧客とも協働

【国際】ダウ、同社技術による社会・環境インパクト創出で9件支援。顧客とも協働 1

 化学世界大手米ダウは12月9日、同社のダウ・カンパニー財団「ビジネス・インパクト基金」の2024年プログラムを通じて支援する9つのプロジェクトを発表した。同発表は2024年で9年目。7件が新規、2件が前年度からの継続。取引先との協働でインパクトを高めようとしていることも特徴的。

 新規プロジェクトは、

  • コミュニティ・イン・カラー(コロンビア):ピントゥコ及びピントゥコ財団とともに、スポーツフロア用にカスタマイズされた低VOCの水性塗料ソリューションを使用し、ボゴタ、カルタヘナ、メデジンのスポーツ施設の質とアクセシビリティ向上を支援。
  • Cooling 2 Feed(コロンビア):食品廃棄物と食糧安全保障の双方の解決に向け、主要顧客とともに、地元のフードバンクのアクションを強化。食品寄付のための新たなインフラ構築、フードバンクのアプリ会員への補助金、認知度、ボランティア、寄付を増やすためのマーケティング・キャンペーンに関与する。年間475tの食品ロス削減のインパクトが期待されている。
  • Ujenzi Fiti, Kenya Affordable Houses(ケニア):アフォーダブル住宅に対する需要の高まりに応え、NGOハビタット・フォー・ヒューマニティ・ケニア、チャイルド・ファンド、ムグガ職業訓練機関と提携し、当社の顧客BASCOケニアとともに、アフォーダブルで安全かつ持続可能な住宅を提供するバリューチェーン・モデルを共同で構築。同プロジェクトでは、地元で調達したインターロッキング安定化土ブロック(ISSB)とBASCOのダウ・ソリューションを活用し、手頃な価格の住宅4棟と幼児教育(ECD)センター2棟を建設する。
  • ReBuild(メキシコ):ハビタット・フォー・ヒューマニティ・メキシコ及びCRDCグローバルと協力し、戦略的顧客とともにメキシコのチアパス州に50人のマヤ先住民のために8棟の持続可能な社会住宅を建設。当該の住宅には、コンポスト、太陽光ヒーター、雨水コレクターを備えたバスルーム、薪ストーブを設置。建設には、消費者向けプラスチック廃棄物から作られたエコ骨材添加剤5%で補強されたコンクリート・レンガを使用する。
  • Painting Türkiye Bright Again(トルコ):主要顧客Betek(日本ペイントホールディングスのグループ会社)と、NGO Ahbap Derneğiを結びつけ、塗装工を中心とした熟練工育成を実施する
  • プロジェクト・アラスカ(米国):ダウ、ミシガン州立大学(MSU)、DAPは、アラスカの先住民政府と協力し、住宅20戸を断熱材とシーリング材で改修し、最大100人の生活を改善する。
  • Painting a Sustainable Future(米国・カナダ):ハビタット・フォー・ヒューマニティとダウのブランドパートナーと共に、同社の持続可能な建築用ポリマー技術を活用。住宅150戸を再生し、8.4t以上の二酸化炭素排出量削減に貢献する。

 継続プロジェクトは、

  • Project Ybá – Conservation that Transforms(ブラジル):2021年5月に発足。アマゾン熱帯雨林の保護に役立つ非木材林産物(NTFP)の商業化を促進。Breu Brancoの地域コミュニティを支援する。ダウとNGOパートナーのInstituto Peabiruは、労働条件を改善し、現地施設を改善し、追加リソースを動員する。
  • Empowering Oliver’s Village(南アフリカ):2021年に発足。ダウはNGOオリバーズ・ヴィレッジの持続可能な農業活動を支援。2024年mには、オリバーズ・ヴィレッジの農業学生たちが、同組織の菜園で自分たちの野菜を栽培し、地域社会に販売する技術と知識を拡大できるよう資金を提供している。

 ビジネス・インパクト基金では、2016年発足以来、23カ国で65のプロジェクトに、総額1,400万米ドル(約22億円)の資金を提供。また、環境・社会インパクトも測定しており、雇用創出効果2,000人以上、温室効果ガス排出量削減36,000t以上、プラスチックの埋立や視線環境への放出回避9,500t以上、材料リサイクル13,600tを実現している。

【参照ページ】Dow drives social impact in global communities through nine collaborative projects

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。