
米持続可能なエネルギーのための経済人会議(BCSE)とブルームバーグNEF(BNEF)は2月20日、2024年の米国のエネルギー業界の状況を分析した報告書を発行した。2024年に米国のクリーンエネルギー産業は大きく成長し、現状良好な市場環境にあると評価した。
2024年には、省エネ、再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵、天然ガス、持続可能な輸送を中心に、電力セクター全体で投資と導入が継続。一方、AIのためのデータセンターや、米国製造業のオンショアリング、新たな産業源や輸送手段により、電力需要も急増した。
企業の電力購入契約(PPA)量は、2024年には2022年から26%増の28GWにまで急伸。2024年には合計183件の再生可能エネルギー電力購入契約が締結され、前年からほぼ2倍となった。AIとデータセンターの需要拡大を見込み、IT企業がPPAをリードしており、取引全体の84%を占めている。
発電では、再生可能エネルギーが米国のエネルギー需要を大量に満たしている状況にある。太陽光発電とエネルギー貯蔵は、サプライチェーンの逆風と金利上昇にもかかわらず、米国で系統連系を申請した新規設備容量の3分の2以上を占めた。結果、再生可能エネルギーは米国の発電量の24%、設備容量増は前年比10.2%となった。
天然ガスは、引き続き最大の電源で、2024年の総発電量の42.9%を占めている。米国の天然ガス需要は、液化天然ガス(LNG)輸出と電力消費の増加に牽引され、全電源合計で1.3%増の日量997億立方ftとなり、過去最高を更新。一方、石炭火力発電の割合2024年には過去最低の14.7%に低下し、天然ガスと再生可能エネルギーが発電構成の67.1%を占めるに至った。
エネルギー貯蔵も、2024年に大きく成長。家庭や企業のような分散型アプリケーションだけでなく、蓄電発電所でも過去最高で前年比55%増の11.9GWの新規設備容量となった。
2024年の電気自動車(EV)販売台数は、米国自動車大手が好調で、前年比6.5%増と過去最高を記録。2024年の新車登録のうち10%がEVだった。メーカーでは、テスラが首位だが、1社独占から多様化してきている。再生可能天然ガス(RNG)の需給は、連邦政府の再生可能燃料基準とカリフォルニア州の低炭素燃料基準(LCFS)によって拡大。サステイナブル航空燃料(SAF)とも呼ばれる再生可能ジェット燃料の生産は、連邦税額控除によって2024年に325%増加した。
【参照ページ】New Study Shows American Sustainable Energy Technologies Are Ready to Meet Increasing Energy Demand
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