
ドイツ化学大手コベストロは3月20日、2030年までの省エネ目標を発表した。製品1t当たりエネルギー消費量を2020年比で20%削減する。合計で、温室効果ガス(GHG)排出量を55万t削減する。
同社は、2035年までにスコープ1、スコープ2排出量のカーボンニュートラルの達成、2050年までにスコープ3排出量のカーボンニュートラルの達成の目標を掲げている。2008年から1,100エネルギー効率化プロジェクト、2005年比較で約40%エネルギー効率を上昇させる等も実施してきた。
直近の取り組みでは、ドイツのドルマーゲン市のポリウレタン原料であるTDI(トルエンジイソシアナート)製造プラントでは、生産プロセスの廃熱を活用した蒸気の生成により、従来のプロセスよりエネルギー消費量を80%削減し、年間GHG排出量を最大2.2万t削減可能にした。
その他にも、スペインのタラゴナ製造拠点では、エネルギー世界大手英bpと提携し、再生可能エネルギー割合を30%に引き上げた。ベルギーのアントワープ製造拠点では、ドイツ電力大手RWEとPPA(電力購入契約)により、再生可能エネルギー割合を60%に増加。米国の4つの製造拠点では、2025年から再生可能エネルギーのみで稼働している。
【参照ページ】Covestro publishes energy efficiency target
【参照ページ】Covestro Successfully Completes Modernization of its Dormagen TDI Plant
【参照ページ】
Four Covestro U.S. Sites Now Running Entirely on Renewable Electricity
【画像】Covestro
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