
NTTデータは4月30日、世界34カ国、500名以上の製造業企業の経営者を対象に、生成AIが与える機会と課題を分析した報告書を発表した。
今回の発表では、世界中の製造業者がスマートファクトリーの構築、イノベーションの促進、生産性の向上、レジリエンスの強化、競争優位の獲得を目的として生成AIの採用を加速していると報告した。
具体的には、回答者の95%が既に効率性と利益率の向上に直接貢献しており、94%がIoTまたはエッジデータの生成AIモデルへの統合が生成AIの出力内容と関連性の精度を向上させると回答。91%がデジタルツインと生成AIの組み合わせが、物理資産のパフォーマンスとサプライチェーンのレジリエンスを向上させるとし、最も頻繁な活用事例は、サプライチェーンと在庫管理、知識管理、品質管理、研究開発、プロセス自動化だった。
課題として、「インフラ」「補完技術」「責任あるAIフレームワーク」「人材」「データ管理」の5つを挙げた。インフラでは、回答者の92%が古い技術が生成AIの取り組みを妨げていると回答しているが、生成AI活用に向けたインフラのレディネス評価を完全に実施した企業は半数に満たなかった。
補完技術では、IoTまたはエッジデータの統合により出力内容と関連性の精度向上が期待されているが、実際にデータの統合を推進できると回答した企業は少なかった。責任あるAIフレームワークでは、倫理的なAIへの関心は高いものの、リスクと価値創造のバランスを目指すフレームワークに従った運用を実施していると回答した割合は47%だった。
人材観点では、回答者の3分の2が従業員に生成AIを効果的に使用するためのスキルが不足していると感じており、機能や運営上のリスクがあるとした。データ管理では、生成AIのワークロードを要件を満たすための十分なデータストレージと処理能力を保有していると回答した企業は41%しかなく、成功の阻害要因になっていると指摘した。
【参照ページ】A ‘Complete Revolution’ in manufacturing: NTT DATA research reveals GenAI’s transformative potential and impact on core functions
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