
オランダNGO栄養アクセス・インデックス(ATNI)は5月28日、疾患リスクを高めると言われるトランス脂肪酸(TFA)や部分水素添加油(PHO)の対策状況を評価したレポート「Edible Oil Supplier Index」の2025年版を発表した。
世界保健機関(WHO)は、トランス脂肪酸の含有量を総脂肪100g当たり2gに制限することや、部分水素添加油(PHO)を禁止することを奨励しており、すでに60カ国で同様の政策が採用されている。一方、日本では厚生労働省や農林水産省は、トランス脂肪酸の健康リスクを認識してはいるが、日本では実際のリスクは小さいとし、規制等は行っていない。
トランス脂肪酸は、牛、羊、山羊等の脂肪酸には天然に含まれているものもあるが、最も問題視されているのは、不飽和脂肪酸の割合が多く常温で液体の植物油や魚油から、常温で固体の油脂を製造する水素添加処理。特に、不飽和脂肪酸の一部を飽和脂肪酸にした「部分水素添加油脂」にはトランス脂肪酸が多く含まれている。
同評価レポートでは、食品大手8社を対象に、部分水素添加によるトランス脂肪酸(iTFA)を削減するガバナンス及びマネジメントのレベルを評価している。対象となった企業は、カーギル、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)、ウィルマー・インターナショナル、バンジ、中糧集団(COFCO)、ゴールデン・アグリ・リソーシーズ、パタンジャリ・フーズ、日清オイリオグループ。
評価結果では、カーギルが圧倒的な高スコアで1位となった。2位はゴールデン・アグリ・リソーシーズ。一方、中糧集団(COFCO)と日清オイリオグループは、コミットメントがないと判断された。
(出所)ATNI
首位となったカーギルは、自社のグローバル食用油ポートフォリオで、WHOのiTFAに関するベストプラクティス基準(油脂100g当たり2g未満に制限)を、法律で義務付けられていない国でも遵守することにコミット。同様の発表をしている食用油大手はカーギルのみ。
【参照ページ】Edible Oil Supplier Index 2025
【参照ページ】Cargill earns #1 global ranking for removing trans fats from edible oils portfolio
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