
ベトナム工業貿易省は9月16日、同国初の洋上風力発電プロジェクト向け競争的投資家選定モデルを発表した。非国有企業による開発プロジェクトに対し政府が二段階の投資家選定モデルを採用する計画を表明。2035年までに17GWの洋上風力発電設備容量を目指す。
【参考】【ベトナム】新電力法、制定。洋上風力発電投資を加速。グリーン水素・アンモニアも(2024年12月29日)
ベトナムは、洋上風力発電ポテンシャルが311GWとも見積もられており、アジア太平洋地域3位の規模を持つ。2024年に発表した第8次電力開発計画では、洋上風力発電を2030年までに6GW、2050年までに70GWから91.5GWとしていたが、2025年4月に第8次電力開発計画改訂版を発表し、2030年から2035年までに6GWから17GWにまで引き上げる目標を掲げている。
今回発表された競争的投資家選定モデルは、民間投資家からの関心を高めるための、ベトナム政府と世界風力会議(GWEC)が2023年から1年をかけて検討した内容をまとめた報告書に記載されていたもの。第1段階で、10年以上の排他的調査権を付与し、ベトナム国家海洋空間計画(NMSP)で定められた広域区域内で、プロジェクト事業者には自由にサイト境界を定義できる権限が認められる。初期段階で複数のプロジェクトに大規模な容量を割り当てることで、多様で競争力のあるパイプライン構築が可能とする。
排他的調査権を付与する事業者の選定では、価格評価のみに依存せず、状況理解、プロジェクト実現可能性、リスク特定、開発者の建設能力に重点を置く。入札価格と適正価格の概念やパフォーマンスボンド(契約履行保証)の制度も設けられ、入札コミットメントを確実にする。
第2段階では、ベトナム電力公社(EVN)との20年間の電力購入契約(PPA)と、価格のみの競争的選定を実施。競争性を確保するため、各事業候補者は自身のサイトに関し応札価格(Pay as Bid)方式でPPA価格を入札する。また、銀行融資可能性を高めるため、ベトナムドン建ての支払いの場合にはインフレ及び為替に連動させる模様。
【参照ページ】Vietnam shares offshore wind competitive investor selection model at GWEC’s APAC Summit
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