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【国際】WBCSD、スコープ3削減加速でCOP30で新プログラム発足へ。加盟企業での「面」対策

 持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は9月19日、スコープ3排出量削減の加速化を実現する報告書を発行した。EYが作成に協力した。

 同報告書は、WBCSDの加盟企業250社超のスコープ1、2、3の温室効果ガス排出量は世界全体の排出量の約25%に相当する15.05Gtと試算。また、パリ協定に整合する基準では2030年に7.53Gtにまで削減しなければならないのに対し、現状の目標は13.33Gtにとどまり、5.8Gtのギャップが存在している。特に排出の大半を占めるスコープ3での削減が大きな課題となっている。

 そこで、WBCSDは、各セクターの大手企業が加盟している特徴と、関連する基準を複数策定してきた立場を活かし、新たなプログラム「排出削減アクセラレーター(EAR)」を11月に開催される国連気候変動枠組条約第29回ベレン締約国会議(COP30)の場で発足する計画。EARは、加盟企業の排出量データを基盤に、バリューチェーン全体をデジタルで可視化。政策、イノベーション、ファイナンスの3つの観点から重点介入領域を特定し、迅速に展開する仕組みとなる。

 さらに、AIの活用も重視。生成AIや大規模言語モデル(LLM)を用いて、複雑なサプライチェーンに潜む排出ホットスポットや非効率を可視化し、新たな低炭素ソリューションを発見する取り組みが想定されている。

 具体例として、森林・土地利用・農業(FLAG)と建築環境(BE)の2分野を紹介。両分野は世界排出量の半分以上を占めるだけでなく、経済成長が続く市場であり、連鎖的な削減効果を生み出す「転換点」を形成できる可能性が高いとした。例えばFLAGでは低炭素肥料やリジェネラティブ農業、自然を軸としたソリューション(NbS)等が有効とされ、BEでは建材のライフサイクル全体にわたる排出管理や循環型建築資材の普及が提案されている。

 同報告書は、スコープ3の削減を企業の競争力強化につなげる点も強調。排出量削減はコスト削減やリスク低減に直結するだけでなく、顧客・規制対応、資本コストの低減、新規事業機会の創出にも寄与すると説明した。

【参照ページ】WBCSD and EY call for collective business action across major value chains to accelerate emissions reduction

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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