
世界経済フォーラム(WEF)は9月22日、炭素回収・利用(CCU)技術の現状と将来に向けた提言をまとめた報告書を発行した。作成にはウッド・マッケンジーが協力した。
CCUへの投資額は、2021年から増加を始め、2022年と2024年には投資額が10億米ドルを超えた。利用の用途では、燃料、化成品、建材、炭素素材等があるが、従来は燃料による利用が大半を占めている。地域別では、米国に集中しており、欧州、カナダがそれに続く形。
(出所)WEF
世界経済フォーラムは、気候変動緩和に向けCCUを有望な分野と評価。投資額は増加しているものの、計画中のプロジェクトは、2040年までにパリ協定目標を達成するために必要な量の6%に留まっていることを課題視。促進に向けては、燃料以外の分野にも投資を多様化していくことが、潜在能力を最大限発揮するために不可欠とした。
現状の技術開発状況では、農業用尿素生産等では実証済みの用途が存在するものの、大半の新興プロセスは断片的な政策、時代遅れの資金調達メカニズム、統合的な課題に阻まれ、商業的に未成熟な状態が続いていると分析。重点分野として、恒久的・短期的な気候ソリューションの双方に資する技術中立的インセンティブ、初期段階の資金ギャップ解消と先駆的プロジェクト支援のための長期的・複合的資金調達、統合加速・需要集約・規模拡大を可能とする業界横断的連携の3つを掲げた。
また、世界経済フォーラムは、CCU分野のスタートアップ支援にも注力しており、「UpLink CCUチャレンジ」を展開。同報告書でも、電気化学的な二酸化炭素変換から建材用鉱物化に至る画期的な技術を紹介している。
【参照ページ】Turning Carbon into Value: Report Charts Carbon Capture and Utilization Pathways for Growth and Emissions Abatement
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