
国連責任銀行原則(PRB)は9月10日、「実効性のあるガバナンス・ガイダンス」を発行した。銀行自身のガバナンスの在り方を示した。
同ガイダンスは、PRBの原則5「ガバナンスと企業文化」を実施するために銀行が取るべき行動に関する実践的ガイダンスとなっている。責任ある銀行経営の実現に向け、「責任あるリーダーシップ」「ガバナンス設計」「サステナビリティ・インテグレーション」「パーパスとナレッジ」「ステークホルダー・エンゲージメント」の5つを重要項目として掲げた。
PRBは今回、市場環境が厳しく緊張感のある状況が続く中、金融機関はガバナンスの効いた行動を通じてコミットメントを強化することが、これまで以上に重要になっていると指摘。銀行が、状況分析と目標設定を定めることをゴールとせず、実現に向けたアクションを遂行できるよう、サステナビリティを統合したガバナンスモデルを提示した。
PRBは今回同時に、原則3「顧客(法人・リテール)」に基づく「顧客エンゲージメント・ガイダンス」も発行。「戦略監督・実行のガバナンス、方針、プロセス」「適切なデータ管理インフラ」「ポートフォリオの影響分析」「戦略策定」「関連スタッフの能力開発」の5つを重要項目に定め、「場面設定と対話の開始」「ニーズ評価と意識向上」「支援計画の定義」「支援計画の実施」「モニタリング」の5つのステップを掲げた。
【参照ページ】Beyond target-setting: New guidance on Client Engagement and Governance to promote responsible banking progress
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