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【EU】欧州委、「競争力コンパス」発表。CSRD、CSDDD、タクソノミー規則等も簡素化へ

 欧州委員会は1月29日、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長の2期目の政策の方向性を示す「競争力コンパス」を発表した。11月に実施した施政方針演説と同様に、「イノベーション」「脱炭素」「経済安全保障」の3つ柱を掲げた上で、5つの重要政策を打ち出した。

【参考】【EU】ライエン欧州委員長、2期目施政方針演説。イノベーション、脱炭素、経済安全保障を柱(2024年12月7日)

 今回の「競争力コンパス」では、EUには優秀で教育水準の高い労働力、資本、貯蓄、単一市場、独自の社会インフラ等のアドバンテージがあるとし、これを低迷している生産性向上や格差是正につなげると標榜した。

 「イノベーション」では、スタートアップ企業を支援し、新たなテクノロジーを確立し、他の企業に波及させる。そのため、欧州委員会は、主要分野におけるAI開発と産業への導入を推進。「AIギガファクトリー」と「AIの応用」イニシアチブを掲げた。また、先端材料、量子、バイオテクノロジー、ロボット工学、宇宙技術に関する行動計画や、「EUスタートアップ・スケールアップ戦略」も策定する。チャレンジできる環境を整えるため、会社法、倒産法、労働法、税法等の改正も進める。

 「脱炭素」では、高くて不安定なエネルギー価格を主要課題として特定し、クリーンで安価なエネルギーアクセスを促進することに主眼を置く。今後予定されている「クリーン産業ディール」政策では、鉄鋼、 金属、化学等のエネルギー集約型産業を含む製造業への支援を強化。エネルギー価格とコスト削減を支援する「アフォーダブル・エネルギー行動計画」と、トランジション期のセクターへの加速度的な許認可を拡大する「産業脱炭素化促進法」も制定する。

 「経済安全保障」では、サプライチェーンを多様化し強化し続けるため、原材料、クリーンエネルギー、持続可能な輸送用燃料、クリーン技術の世界各国からの供給を確保する「クリーン貿易投資パートナーシップ」を広げる。EU域内市場においては、公共調達ルールの見直しにより、重要な分野や技術の公共調達において欧州優先の導入を可能とする。

 実現に向けた5つの重要政策では、「簡素化」「EU単一市場への障壁引下げ」「競争力へのファイナンス」「スキルと質の高い雇用の促進」「EUと加盟国での政策協調進化」を挙げた。

 「簡素化」では、すでに発表している「オムニバス法案」により、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)、企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDDD)、EUタクソノミー法を主に簡素化。企業の事務負担を25%以上、中小企業の事務負担を35%以上削減する目標を設定した。サプライチェーンに沿った中小企業が、立法者の意図しない過剰な報告要求に実際にさらされることがないよう「トリクルダウン効果」に対処する。中小企業の定義も改正し、中堅企業の負担も軽減されるようにする。他にも、炭素国境調整メカニズム(CBAM)、REACH規則、EU医薬品枠組み、農業補助金の簡素化も含まれる。同時に、行政のデジタル化を進めることで、政府レベルでの簡素化努力も引き上げる。

【参考】【EU】欧州委、オムニバス法案の方向性公表へ。中堅・中小企業負担をさらに軽減。焦点はスケジュール(2025年1月29日)

 「EU単一市場への障壁引下げ」では、EU域内市場を活発化させるため、障壁となる規制や手続を改善。また、「水平単一市場戦略」により、中小企業やスタートアップが、業界規格を迅速に策定できるようサポートし、イノベーションを促進する。

 他に、「競争力へのファイナンス」では、貯蓄から投資へのシフトとEU資金へのアクセス合理化、「スキルと質の高い雇用の促進」では、人財投資、生涯学習、スキル開発、公正な流動性、海外からの高度人材獲得等を、「EUと加盟国での政策協調進化」では「競争力調整ツール」の導入を表明した。

【参照ページ】An EU Compass to regain competitiveness and secure sustainable prosperity

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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