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【アメリカ】2024年の海面上昇、想定以上に加速。1993年比で2倍。NASA分析

【アメリカ】2024年の海面上昇、想定以上に加速。1993年比で2倍。NASA分析 1

 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は3月13日、2024年の世界平均の海面上昇が、異常な海洋温暖化と氷河等の陸地の氷の融解により、予想を上回る規模となったと発表した。トランプ政権下ながら、気候変動関連の科学的発表を行った形となった。

 2024年の正解平均の海面上昇は、予想では0.43cmだったが、実測では0.59cmとなった。背景には海面が例年以上に暖かくなり、熱膨張が進んだため。NASAは、海面上昇の速度が年々早まってきていると警鐘を鳴らした。人工衛星による海面上昇観測が始まった1993年との比較では、年間の上昇は2倍になっている。

 NASAによると、近年の海面上昇の約3分の2は氷床や氷河の融解によるもので、残り約3分の1が海水の熱膨張によるもの。しかし2024年には、海面上昇の3分の2が熱膨張が原因となったという。気温が上昇したことにより、海水の熱膨張も大きくなった。

(出所)NASA

 NASAによると、通常、水温の高い海水は、水温の低い海水よりも密度が軽いため、海洋の表層部にとどまり、徐々に深海へと熱を移動していく。しかし、風が非常に強い海域では、海洋の撹拌により垂直混合が起こり、一気に深層部へと熱が伝わる状況が発生する。さらに、エルニーニョ発生時の大規模な水の移動(通常、西太平洋にある暖かい水が、中部太平洋や東部太平洋に流れ込む)も、海洋内の熱の垂直移動を引き起こす可能性があるという。

【参照ページ】NASA Analysis Shows Unexpected Amount of Sea Level Rise in 2024 【画像】NASA

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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