
飲料大手4社とT2は6月5日、自動運転トラックを用いた酒類・飲料の幹線輸送実証を6月9日から開始すると発表した。酒類・飲料業界では、他業界に比べ輸送量およびトラックの運行数が多く、ドライバー不足により製品供給が遅れるリスクが高まっている。
T2は、高速道路上の幹線輸送の完全無人運転化を目指すスタートアップ企業。2027年からレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目標としている。自動運転トラックでは、1日最大15時間と定められているドライバーの拘束時間と無関係に運行が可能なため、ドライバー1人あたり1日1運行(片道)が限界だった現状の輸送能力を、将来的には2運行(往復)まで高めることができる見込み。
今回の実証には、アサヒグループホールディングス傘下のアサヒロジ、キリンホールディングス傘下のキリングループロジスティクス、サッポロホールディングス傘下のサッポログループ物流、サントリーホールディングス傘下のサントリーロジスティクスが参画。4社は、関東から関西までの高速道路の往復路で製品容器や重量を変え、幹線輸送を行い、自動運転トラックによる輸送の有効性と具体的なオペレーションを検証する。
実証期間は、2025年6月から11月で、関東・関西間の高速道路上の一部区間で計16回(8往復)を予定。キリンビール横浜工場からキリンビール神戸工場、アサヒビール吹田工場からアサヒビール茨城工場、サッポロビール千葉工場からサッポロビール大阪物流センター、サントリープロダクツ宇治川工場からサントリー海老名配送センターの区間で実施する。

【参照ページ】自動運転トラックによる酒類・飲料の幹線輸送実証に参画
【参照ページ】自動運転トラックによる酒類・飲料の幹線輸送実証に参画 酒類・飲料業界の持続可能な輸送体制の構築を目指す
【参照ページ】自動運転トラックによる酒類・飲料の幹線輸送実証に参画 酒類・飲料業界の持続可能な輸送体制の構築を目指す
【参考】サントリーホールディングス
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