
世界経済フォーラム(WEF)は9月16日、第4次産業革命に適応した新たな「ものづくり」の新時代を構築するための協議体「グローバル・ライトハウス・ネットワーク」に、グローバル大手の12工場が新規加盟したと発表した。
【参考】【国際】世界経済フォーラム「グローバル・ライトハウス・ネットワーク」、世界17工場新規加盟(2025年1月24日)
今回新たに加盟した工場は、
- 伊頓電力設備(中国・常州市)
- メトラー・トレド・インターナショナル(中国・常州市)
- GlobalFoundries(シンガポール)
- Haier Washing Electrical Appliances(中国・上海市)
- シェル・カタールGTL(カタール・ラスラファン)
- トンウェイ・ソーラー(中国・眉山市)
- Lenovo Centro Tecnologico(メキシコ・モンテレイ)
- Midea Refrigeration Equipment (タイ・シラチャ郡)
- Turkish Petroleum Refineries Corporation(Tüpraş)(トルコ・イズミト)
- 雲南白薬集団(中国・昆明市)
- 青島海信日立空調系統(中国・青島市)
- Schneider Electric Distribution Center(フランス・エヴルー)
- Haier Refrigerator Manufacturing(中国・重慶市)
今回の加盟で、全加盟工場数は前回の189から201となった。そのうちサプライチェーン全体での第4次産業革命を狙う「End-to-Endライトハウス」は33カ国、35業界に拡大し、25工場はサステナビリティ分野を含めた第4次産業革命を狙う「サステナビリティ・ライトハウス」に認定されている。
今回の加盟工場には、「AIと高度な分析技術を活用し、協働的かつ意思決定重視のイノベーションを推進」「ハイパーコネクテッドな組織をサプライチェーン全体に展開」「人材育成とネットワーク全体のサステナビリティ」の3つの傾向があった。
また、同協議体に加盟している工場では、労働生産性が平均40%向上し、リードタイムが48%短縮されていると報告。AI及び生成AIを活用したユースケースの割合は前年比で増加し、実装された主要なユースケースにて最大50%活用できるようになった。具体的には、製品の不具合を41%削減、エネルギー消費量を28%削減、製造サイクル時間を44%削減する等、多様な成果を得ている。
日本の加盟は、前回同様、日立製作所の日立工場、P&Gの高崎工場、GEの日野工場の3工場のみが加盟。そのうちP&G高崎工場はサプライチェーン全体での第4次産業革命を狙う「End-to-Endライトハウス」に認定されている。一方、中国は前回までの78工場から85工場に増加、韓国と台湾は各5工場となっている。
【参照ページ】Global Lighthouse Network 2025: World Economic Forum Recognizes 12 New Sites Driving Holistic Transformation in Manufacturing
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