オリンピックの公式化学会社でリオ五輪大会組織委員会の公式カーボンパートナーでもあるダウ・ケミカル(以下、ダウ)は7月14日、2016リオ五輪におけるカーボンフットプリントの削減に向けて、同社のアグロサイエンス部門、ダウ・アグロサイエンス・ブラジルが地元マットグロッソ州の農家らとともに持続可能な農業慣行を推進する共同プロジェクトに取り組んでいると発表した。
今回発表されたSustainable Agriculture project(持続可能な農業プロジェクト)は、同社がブラジルおよび中南米で展開している"Sustainable Future(持続可能な未来)"プログラムの一環だ。ダウは、精密農業のリーディングカンパニー、Farmers Edgeおよびブラジルの灌漑管理会社、Irrigerと協働のもと、エネルギー効率化技術や低炭素ソリューションを活用して温室効果ガス排出量削減に取り組み、ブラジルの持続可能な農業慣行を推進している。
同プロジェクトの目的は、環境負荷を最小化しながらとうもろこしや大豆の生産性を最適化することだ。これらの作物の主要産地であるブラジルマットグロッソ州の農家らは、衛星画像や正確な収穫・利益データ、徹底的な土壌サンプリング、実験室での解析、気候モニタリング、変動レート技術の専門家による収穫プランや目標設定といったサービスを受けることができる。同プロジェクトにより削減される温室効果ガス排出量は、ダウが掲げている「リオ五輪に向けて温室効果ガスをCO2換算で約50万トン削減する」という目標の一助となる。
ダウ・アグロサイエンス・ブラジルで代表を務めるWelles Pascoal氏は「生産性を向上させ、収穫量を増やすことはリオ五輪におけるサステナビリティ目標を達成する上で非常に重要だ。このプロジェクトは科学の力で世界のニーズに応えるというダウ・アグロサイエンスの使命と一致している」と語る。
また、リオ2016組織委員会においてサステナビリティ・レガシー責任者を務めるTânia Braga氏は「ブラジル経済にとって農業は重要である同時に最大の温室効果ガス排出源でもある。持続可能な取り組みを行う機会はいくらでもある。炭素削減プログラムはリオ五輪大会の重要なレガシーのひとつであり、大会後もブラジルに大きな利益をもたらすだろう」と語る。
2014年のソチ五輪における"Sustainable Future"プログラムの成功に続き、ダウは2014年、リオ五輪の公式カーボンパートナーに選ばれた。リオ五輪の開催から生まれる温室効果ガスをCO2換算で50万トン削減するというコミットメントに加え、ダウおよびリオ2016は、2026年までにさらに150万トンの温室効果ガス削減に取り組む予定だ。
【参照リリース】Dow Implements Sustainable Agriculture in Brazil as Part of Carbon Mitigation Program for the Rio 2016 Olympic Games
【企業サイト】The Dow Chemical Company
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