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【中国】百度、滴滴出行、アリババ、レベル4自動運転をリード。グーグル子会社Waymoを越す勢い

 中国で自動運転タクシーの走行が活発化している。2019年9月には百度の「Project Apollo(阿波羅)」が湖南省の長沙市で、基本的に運転手なしで自動走行する「レベル4」の自動運転を開始。2020年6月からはDidi(滴滴出行)が上海市で同じく「レベル4」自動運転のタクシー走行が開始した。レベル4で本格走行している自動車があるのは世界で米国と中国のみ。同分野はこれまでグーグルがリードしてきたが、中国企業が大きなリーダーシップを発揮するようになってきている。


(出所)経済産業省

 自動運転技術は、ISOの国際規格により、自動の度合いによりレベル0からレベル5までの6段階に定められている。日本では、道路交通法と道路運送車両法、さらに省令の道路運送車両の保安基準と、告示の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」を改正し、2020年4月1日からレベル3車両が、公道を走行することが可能となった。レベル4に向けては、経済産業省は、2022年頃の実現を目指すとしているが、まだ実現の目途は立っておらず、具体的な時期目標を定めることもできていない。

 世界では初めて、レベル4の走行を開始したのはグーグル子会社のWaymo(ウェイモ)。2017年にアリゾナ州チャンドラーで、ドライバーなしのレベル4の実証運転を開始。2018年12月5日には非常時に備えてドライバーを乗せた上で、自動運転タクシー(robotaxi)の配車サービスを同州フェニックスで利用者限定で始めた。その後も資金調達を進め、2020年7月にはボルボとの車両提携を発表した。

 中国では、市場原理により、中国企業と地方政府が競うようにレベル4の実現に向けてプロジェクトを進めている。最初にレベル4走行を開始したのは、百度の「Project Apollo(阿波羅)」で、2019年9月に45台の規模でスタート。事前講習を受けた利用者のみにサービス利用を認めた。2020年4月からは、事前講習や健康チェックの条件を廃止し、百度のアプリを活用して、誰でも配車サービスを活用できるようになった。

 Didi(滴滴出行)も2020年6月、事前登録した利用者を対象に、上海市でレベル4の配車サービスの無料試乗を開始した。18歳から70歳までは誰でも登録ができる。走行台数は明らかにしていない。

 テンセント傘下のMomentraも今秋から北京でのレベル4走行を開始することを計画している。広東省や重慶市もレベル4走行を許可する行政令を出した。アリババ傘下のAutoXも近々上海でレベル4走行を開始すると目されている。

 自動運転技術は、最終的には現状よりも大幅に事故が減らすことができると期待されている。

【画像】Didi

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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