3Dプリンティングの環境サステナビリティ業界団体「積層造形事業者グリーン協会(AMGTA)」は6月22日、金属粉末凝縮廃棄物の安全な輸送とリサイクルのためのプロセス要件をまとめた報告書を発行した。加盟企業のシンタビアとKBMアドバンスト・マテリアルズが技術を開発した。
今回開発したプロセスでは、金属粉末凝縮廃棄物に除去可能な樹脂を混ぜ合わせ、廃棄物を非危険物としてリサイクル工場に輸送できるようにするもの。金属粉末凝縮物とは、積層造成の工程で発生する余分な煤や粉のこと。従来は有害産業廃棄物として扱われ、非常に高いコストで廃棄されていた。
シンタビアが、KBMアドバンスト・マテリアルズと共同で開発したソリューションの一つは、シンタビアが現在使用しているシリコンオイルと砂の代わりに、KBMアドバンスト・マテリアルズが特許出願中の粉末コンデンセートと、KBMアドバンスト・マテリアルズから供給される樹脂を混合するプロセスを使用するというもの。同製法により、パウダー・コンデンセートは不動態化され、無害化されるため、規制の制限なく輸送することができるという。KBMアドバンスト・マテリアルズは、受け取った不動態化粉末を樹脂と金属粉末に分離し、新しい金属製品や粉末を製造するための原料として使用することができる。
【参照ページ】EVALUATION OF THE PASSIVATION OF SINTAVIA’S POWDER CONDENSATE USING KBM’S RESIN PROCESS
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